5月 13th, 2009

冥銭(めいせん)とは、副葬品のひとつで、金銭、または金銭を模した物のことを言います。

「六文銭」「六道銭」とも言います。

これらの副葬品は、「あの世でお金に困らないように」あるいは「三途の川の渡し賃」などの理由によって死者と共に埋葬や火葬などされるものです。

かつては、実物の貨幣を使用していましたが、「文という貨幣単位がなくなった」「通貨を意図的に破損すると罰せられる」「火葬における副葬品制限で炉内に金属を入れることが禁じられるようになった」などの理由から、近年では六文銭を模して印刷した紙のものが使用されるようになっています。

死者は遺族によって用意してもらった紙製の冥銭を、米や塩と共に小さな布製の袋に入れたものを、懐に入れた状態で、棺に収められます。

以上のような思想は、貨幣経済の発達に伴い、霊界のように死後に行くと考えられている別の世界でも、貨幣が必要だという価値観念に伴っておこったものです。

世界的に見ても、中国および台湾の仏教や韓国の道教などにおいては、紙幣を模した冥銭が用いられています。

祖霊信仰の一種で墓前で冥銭を焚いたり、日本のお盆に相当する時期に祖霊への供物として軒先で焚かれています。

なお、これら冥銭の額面単位に、米ドルを意識した「冥通銀行」券もあります。

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