写真は、各宗派とも教義上、飾る教えはありません。
仏壇のもととなった寺院の本堂は浄土を表したものあり、内陣も故人の写真を飾っておらず、仏壇もそれに倣い飾らないことになっています。
写真は姿を記憶にとどめるための道具であり、それ以上のものではないので、供え物ではないとされています。
ただし、実際は故人の葬式時の小さい写真を入れている家庭がほとんどです。
他宗派の仏像は、別途、厨子などに祀る事になります。
お守りや御札は、身に着けるか、別途祀ります。
写真は、各宗派とも教義上、飾る教えはありません。
仏壇のもととなった寺院の本堂は浄土を表したものあり、内陣も故人の写真を飾っておらず、仏壇もそれに倣い飾らないことになっています。
写真は姿を記憶にとどめるための道具であり、それ以上のものではないので、供え物ではないとされています。
ただし、実際は故人の葬式時の小さい写真を入れている家庭がほとんどです。
他宗派の仏像は、別途、厨子などに祀る事になります。
お守りや御札は、身に着けるか、別途祀ります。
鯨幕(くじらまく:「蘇幕」とも書く。)は、通夜や葬式など弔い事で使用される白黒の2色で構成される幕の事です。
名前は、鯨の体が黒と白の2色であること、あるいは黒い皮を剥いだ際の身が白いことに由来します。
白装束にもあるように、日本では古来より弔事には白が使われていましたが、、江戸に入り「弔事=黒」とする西欧の文化が流入するにつれて用いられるようになったと言われています。
本来は、弔事・慶事に関係なく使用され、皇室では慶事にも使用されるそうです。
冥銭(めいせん)とは、副葬品のひとつで、金銭、または金銭を模した物のことを言います。
「六文銭」「六道銭」とも言います。
これらの副葬品は、「あの世でお金に困らないように」あるいは「三途の川の渡し賃」などの理由によって死者と共に埋葬や火葬などされるものです。
かつては、実物の貨幣を使用していましたが、「文という貨幣単位がなくなった」「通貨を意図的に破損すると罰せられる」「火葬における副葬品制限で炉内に金属を入れることが禁じられるようになった」などの理由から、近年では六文銭を模して印刷した紙のものが使用されるようになっています。
死者は遺族によって用意してもらった紙製の冥銭を、米や塩と共に小さな布製の袋に入れたものを、懐に入れた状態で、棺に収められます。
以上のような思想は、貨幣経済の発達に伴い、霊界のように死後に行くと考えられている別の世界でも、貨幣が必要だという価値観念に伴っておこったものです。
世界的に見ても、中国および台湾の仏教や韓国の道教などにおいては、紙幣を模した冥銭が用いられています。
祖霊信仰の一種で墓前で冥銭を焚いたり、日本のお盆に相当する時期に祖霊への供物として軒先で焚かれています。
なお、これら冥銭の額面単位に、米ドルを意識した「冥通銀行」券もあります。
喪主(もしゅ)は葬儀の主宰者で、葬儀後の故人の供養の主宰者となる人が務めることになっています。
ほとんどの場合、配偶者か子が喪主を務め、子が未成年の場合は、子が喪主を務めた上で別の成年親族を後見人とする場合と、別の成年親族が喪主を務める場合があります。
子供が親から独立して生計を立てておらず、親が健全な場合は、親が喪主を務めます。
日本では、長男が喪主になる場合が多いです。
喪主は遺族の代表者として、弔問客への応対を務めることが多く、実際の葬儀の運営や進行は、葬儀委員長や葬儀会社が取り仕切る事が多いです。
香典返しは、本来は必要のない習慣でしたが(香典は霊前に供える物であるため)、現在では、忌明けに遺族が香典返しを送る事が多いです。
忌明けは、仏式ならば四十九日の法要後、神式ならば五十日祭を終えた後、キリスト教式では死後一ヶ月後の昇天(召天)記念日の後とされています。
香典返しの金額は、香典の3割から5割が一般的です。
香典返しの品は、食品や消耗品がほとんどで、茶・菓子・のり・砂糖・タオル・寝具・せっけん・食器など、実に様々です。
なお、香典返しの中には、会葬御礼と忌明けの報告を兼ねた挨拶状を同封します。
香典返しの書き方は、仏式では「志」「忌明志」と表書きし、白黒あるいは灰色の結び切りの水引をかけます(ただし、関西地方では、「満中陰志」と表書きし、黄白の水引をかけます)。
神式では「志」「偲草」「しのび草」と表書きし、白黒あるいは双銀の結び切り水引をかけます。
キリスト教式では、「召天記念」(プロテスタント)・「感謝」・「志」と表書きをし、水引はかけません。
ただし、地域によって香典返しの内容は異なり、会葬御礼の挨拶状と数百円程度の品物を、香典の領収書と共に通夜の時に返す場合(北海道)や、香典返し(「代非時(だいひじ)」と言う)を通夜の会場で返す場合(伊勢地方)、その場で香典の半額を返金する場合(奈良)などがあります。
故人が、父母ならば5万円から10万円、兄弟姉妹ならば3万円から5万円、それ以外の親族ならば1万円から3万円、勤務先関係・友人・隣近所ならば5000円から1万円であることが多いです。
避けたほうが良い金額に関して、偶数となる金額(例:2万円、6万円など)や、3=惨、4=死、9=苦などは語呂合わせ上不吉なので、避けたほうがいいと言われています。
香典袋の書き方は、表に「御霊前」などの文字の下に薄墨で自分の名前を書きます(なお、薄墨は、涙で墨が薄くなったという意味から、悲しみを表すとされています)。
袋の裏は、上側を上にし、中には白無地の封筒(中袋)に紙幣を入れます。
中袋の裏には自分の住所・氏名・封入した金額を明記しておきます。
中袋の文字も薄墨で書き、表側には、見やすいように楷書で、漢数字を使って金額を書きます。
ただし、壱(1)・弐(2)・参(3)・阡(千)・萬(万)の5つの漢字は、旧漢字縦書きで書きます(例:金五阡円、金壱萬円など)。
裏側には、香典袋(外側の袋)に氏名などを書いていたとしても、郵便番号、住所、氏名を明記します(喪家が香典返しで困らないようにするため)。
以下、各宗派における香典袋の書き方です。
・仏式
白無地か蓮の花の絵柄が入った包みに、「御霊前」・「御香料」・「御香典」と表書きし、白黒あるいは双銀(銀一色)の結び切りの水引をかけます。
「御仏前」は、四十九日(七七日忌)以後の法要で用いるのが一般的で、葬儀が終わって故人の霊魂が成仏した後は「御仏前」、それまでは「御霊前」と書くのが一般的と言われています。
ただし、浄土真宗の場合、人は死後すぐに仏になるという思想を持つため、香典であっても「御仏前」と書きます。
・神道式
香を用いないため香典と呼ばず、白無地の包みに、「御霊前」・「御玉串(料)」・「御榊料」と表書きし、白黒あるいは双白(白一色)の結び切り水引や麻緒(あさお)の結び切りをかけます。
・キリスト教式
白無地の封筒か、「お花料」の表書きや白百合・十字架などが印刷された市販の封筒を使い、結び切りはしません。
・宗派不明
どの宗派の葬儀か分からない場合は、白無地の包みに、「御霊前」と表書きし、白黒あるいは双銀の結び切り水引の香典袋を用いるのが無難です。
香典(こうでん)とは、仏式等の葬儀で、死者の霊前等に供える金品のことを言います。
香奠、香料という場合もあります。
「香」の字が用いられるのは、香・線香の代わりに供えるという意味であり、「奠」とは霊前に供える金品のことを指します。
本来、香典は故人に対する供物であるとともに、不意の事態に遭遇した故人の家族への支援でもありました。
古くは農村部を中心に食料を送って、それを僧侶や葬儀参加者の食事に宛てることが多かったそうです。
また、穢れの思想が強かった時代に、葬儀に携わる故人の親族が人々と接触して穢れを広めないようにするため、故人の家族と親族の食料を予め用意しておくという配慮も、元になっていたと考えられています。
現在では穢れの思想も薄れ、親族以外の香典も全てが故人の家族に渡されるようになったと考えられています。
通常、香典袋(不祝儀袋)に入れて葬儀(通夜あるいは告別式)の際に遺族に手渡す事になっています。
喪服(もふく、そうふく)とは、葬式や法事などに参加する際に着る礼服の事を言います。
藤衣や喪衣(もぎぬ、もごろも)と呼ぶ事もあるようです。
本来喪服とは、遺族が「喪に服している」ということを意味するものです。
正式と略式があり、親族の場合は、正式のものを着用するとされています。
日本において、黒や薄墨色が一般的な喪服の色と言われてますが、和服の場合は喪主と喪主の配偶者が白を着用する場合もあるそうです。
逆に、赤などの派手な色は忌避すべきと言われています。
明治時代以前は、喪主に限らず、参列者全員、白の喪服とされていましたが、明治以降は欧米に合わせて喪服を黒とするようにされたそうです。
洋装の喪服を着用する女性は、真珠のアクセサリー(黒か白)を1連のみ付けることが許されています(2連以上のものは「悲しみが繰り返す」と言われています)。
カバンは、黒であっても革製品は避けて、布製品が無難であるようです(皮は殺生を連想させることから)。
キリスト教系の宗派では、ベールで女性の顔を覆うことが喪の正装とされています。
焼香(しょうこう)とは、仏教において、香を焚くことで、特に、仏や死者に対して香をたいて拝むことを指します。
線香で行う場合と抹香で行う場合があり、線香焼香は、日常のお参りに用いられるもので、一般には「線香を上げる」と言われています。
抹香焼香は、細かくした香(抹香)をつまみ、香炉にパラパラと落として焚くものです。
通夜、葬儀、法要などで行われ、一般には、こちらを焼香と呼びます。
心と身体の穢れを取り除き、清浄な心でお参りする際の作法とされ、一般的に左手に数珠を掛けて右手で焼香をしますが、細かい作法は宗派によって異なります。
・真言宗
焼香3回、線香も3本立てます。
身・口・意の三業を清めるとされ、「仏・法・僧」の三宝に捧げるという説、三毒の煩悩(貪り、いかり、愚痴)を一つずつなくすという説があります。
・曹洞宗
焼香2回、線香は1本立てます。
まず、一つまみの香を右手に軽く押し戴いて焚き、次に香を押し戴かないで焚きます。
初めに焚く香を「主香」、次に焚く香を「従香」と言うそうです。
・浄土真宗大谷派
焼香は2回で、香を額に押し戴かないで焚きます。
線香は立てずに、折って寝かせます。
・浄土真宗本願寺派
焼香は1回で、香を額に押し戴かないで焚きます。
線香は立てずに、折って寝かせます。
・日蓮宗・浄土宗・その他
焼香は3回で、線香は一本立てます。