6月 5th, 2009 | No Comments »

棺(かん、ひつぎ(柩))とは、葬儀の後に遺体を納めて葬るための容器の事を言います。

木製の場合は木棺(もっかん)、石造の場合は石棺(せっかん)と言われます。

日本
今日の日本では火葬がほとんどであるため、それに適した棺が使用されています。

大きく分けて天然木棺と、合板製のフラッシュ棺に分けられます。

天然木棺は、主材が檜(ヒノキ)、樅(モミ)、桐(キリ)などの無垢材が用いられており、高級品です。

一方フラッシュ棺は、薄いラワン合板の間に芯材を入れて貼り合わせ、表面に天然木(桐が主流)を薄くスライスしたものを貼った突板貼り合板棺、木目を紙に印刷したプリント合板棺、布を貼った布張り棺があり、比較的安価です。

最近は熱帯雨林の保護や地球温暖化、そして地球資源の有効活用から、環境に配慮した特殊段ボール製のエコ棺も出始めています。

また、形状はそれぞれ箱型、カマボコ型、山型、舟型などがあり、外観には彫刻を施した総彫刻、五面彫刻、三面彫刻、二面彫刻などの彫刻棺もあります。

サイズは火葬場により入れられる寸法が異なり、一般的に関東は大きめの棺が使われています。

蓋には遺体の顔を見られるように、専用の蓋で開く小窓がついている事が多いです。

内装のほとんどは白が主流で、素材としてはポリエステルが用いられていますが、価格により高価な素材が使われ、レース等の装飾が施されています。

棺の価格は安いものでも数万円は珍しくなく、高いものでは数十万~100万円以上するものもあります。

遺体と共に愛用品やお気に入りだった衣服・書籍などを副葬品として納め、そのまま火葬する事もありますが、最近は環境問題から、火葬場側ではそれを自粛するように呼びかけられています(特にプラスチック類など)。

しかし、現状では社交的・風習的な事情からも、規制が難しい側面があります。

日本の棺の歴史
弥生時代には、甕棺や憤丘墓に棺が使われていました。

弥生憤丘墓の棺は短く、内法で2メートル程度の組み合わせ箱形木管が主流だったようです。

中には底がカーブしており、割竹形木棺のような棺もあり、組み合わせ石棺も北九州などにあります。

古墳時代には、木棺や石棺が使われました。

その形は様々で、木棺では刳り抜き式の割り竹形、組合せ式箱形、長持ち形などがあり、石棺には割り竹形、長持ち形などがあります。

古墳時代に盛行した割竹形木棺(わりたけがたもっかん)は、直径1メートル前後のかなり太い丸木を縦に割り、内部を刳り抜いて大人一人の遺骸を収納できるようにした棺です。

この名の由来は、竹を縦にわってつくったように見えることから来ています。

舟形木棺も同じような造り方で、棺の長さは平均でも5メートル前後、長いものは8メートルにも及び、一人の遺骸を納めるには長すぎる大きさです。

副葬品を入れるためとも思われていますが、そればかりではないという意見もあります。

しかし、三分割して頭部上と足部下に各種品を納めている例もあります。

材質はコウヤマキが圧倒的に多いです。

鎌倉時代からは樽型の棺(座棺)が主流でしたが、この棺はまだ火葬が主流になる前、土葬をする際に多く用いられていました。

火葬も可能でしたが、この棺に対応する火葬場、土葬の減少もあり、現代は主に寝棺が使われています。

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6月 5th, 2009 | No Comments »

祖霊舎(それい しゃ・みたま や)とは、神道において祖先の霊を祭るための神棚の事を言います。

屋内神殿のひとつで、霊舎・霊屋・霊棚(たまだな)・霊床(たまとこ)・神道壇(しんとだん)などとも言います。

神社本庁では霊舎としていて、神社の中にある祖先の霊を祀る施設は、祖霊社と表記して区別しています。

神道による祖先祭祀(葬儀・供養)において、仏壇に代わる物として登場しました。

神棚よりも低い位置に祀るものだとされていて、設置の向きや日々のお供えや拝礼の作法は、神棚と同じように行ない、順番は神棚の後にする事になっています。

仏教における仏壇に当たるものだが、本来仏壇とは仏像を祭るためのものであるのに対して、祖霊舎は祖先の霊を家の守護神として祭る点に大きな違いがあります。

神璽を中心に祀っていきます。

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5月 21st, 2009 | No Comments »

近年、ペットは家族の一員となっているので、ペットの死に際し、人間と同じように葬儀やお墓、仏壇を用意する場合が増えてきています。

原則的に、ペットは人間と同じ仏壇には祀りません。

祀る場合は、別途設けることになります。

なぜなら、仏教において、人間と動物は住む世界(人間道と畜生道)が違うからだと言われているからです。

写真や位牌の他に、祀るとすれば馬頭観音や観音菩薩を置く事になります。

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家具調仏壇は、20世紀後半の日本の都会型住居に合うようにデザインされたもので、「都市型仏壇」とも言います。

先駆となるのが、八木研の現代仏壇で、後続で多くの唐木仏壇メーカーから、モダン仏壇・新仏壇・京モダン仏壇などが出てきています。

特に都市部における比率が高まっており、宗教工芸社では2010年には仏壇販売全体の20%になると予測されています。

伝統的な仏壇と異なり、外見は一見家具と見まごうようなデザインが特徴です。

伝統仏壇を特徴付ける欄間彫刻や宮殿がなく、障子も用いられず全体としてすっきりとしています。

ガラス扉を採用したものや、椅子付きの仏壇もあり、多くは内部が3段になっており、須弥壇のなごりも残しています。

天井には照明が付き、LEDを使用したものもあります。

よって、従来仏壇のように灯篭を取り付けない構造です。

箱型から抜け出したステージ型のものもあり、宗教色のないものもあります。

そのため、キリスト教徒が祭壇として使用することもあります。

家庭での設置場所は、リビングや洋室が多いですが、仏間や床の間に納めるケースもあります。

仏具も家具調仏壇にあわせたものがあり、葬儀・葬式然とした仏具ではなく、ガラス製や陶器製などバラエティー豊かです。

主な材質は、ウォールナットやチーク、メープル、ナラなど洋家具の材料を使用したものが多いです。

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仏壇の中でも、唐木が使用された仏壇を指します。

製造には、唐木(シタン・コクタン・タガヤサンなど)が用いられます。

宗派・葬儀による仏壇の違いはありません。

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金仏壇(きんぶつだん)は仏壇の種類の1つです。

白木に漆を塗り、金箔や金粉を施すことから、金仏壇と呼ばれ、「塗仏壇」と言うこともあります。

いずれも唐木仏壇に対する名称です。

蒔絵、彫刻、錺金具などの日本古来の伝統工芸の技法が集約されており、技巧による豪華さが特徴です。

伝統的な金仏壇の内部は、各宗派の本山寺院の本堂(内陣)を模しています。

そのため、葬儀と同様、宗派により造作が多少異なり、特に浄土真宗では、金仏壇が推奨されています。

金仏壇製造は、木地、塗り、金箔押しの他、各産地で工程が細分化されており、それぞれに専門の職人が存在します。

一枚の板から仏壇が出来るまで約3ヶ月かかります。

高度に専門化された職人の技が継承され続けることにより、金仏壇は工芸品としての付加価値が高く、結果として経済産業省認定の伝統的工芸品に指定される産地を生み出してきました。

なお、素材には、桧・松・欅・杉、部分的に合板・ボードが用いられています。

宗派によって違いがあり、浄土真宗本願寺派では、一重破風屋根(宮殿) 金箔張りの柱(宮殿・外柱) 西本願寺の阿弥陀堂を模したもの、真宗大谷派では、二重瓦屋根(宮殿) 黒漆塗りの柱(宮殿・外柱) 高欄朱塗りで擬宝珠(ぎぼし)金箔張り 黒柱は東本願寺の阿弥陀堂、二重屋根は大師堂を模したもの、日蓮正宗(大石寺)では、寺院の厨子に模した扉が内部に取り付けられ、厨子型の仏壇となっています。

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仏壇には扉が付いていて、寺院の山門を見立てたものと言われています。

また寺院の本堂において内陣との境には巻障子があります。

そのため、仏壇の扉の内側も障子が付いています。

仏壇内部は基本的に三段になっており、中の一番高い中央の檀を「須弥壇(しゅみだん)」と呼び、須弥山を象ったものと言われています。

須弥壇の上は「宮殿(くうでん)」と呼ばれ、本尊をまつっています。

各宗派の本山寺院の内陣を模して造られるため、宗派によりつくりが異なります。

その左右には脇侍仏や祖師をまつります。

須弥壇を含めた最上段には「高欄(こうらん)」が付き、その下の段に位牌を置きます。

位牌が複数ある場合は、向かって右・左・右と交互に並べます。

戦後、仏壇の左右両側面の上部に穴が開けられるようになりましたが、これは灯篭の配線用のコードを通すためのものです。

仏壇は、葬儀後に作られる事が良くありました。

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神道では、仏壇にあたる物として、祖霊舎があります。

神棚に神を祀り、祖霊舎には先祖を祀ります。

これは供養壇が神道風に発展したものです。

ただし、江戸時代までの神棚には葬儀後の先祖(33回忌を過ぎた霊の集合体)も同時に奉られていました。

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仏壇(ぶつだん)とは、一般家屋の中に常設された、仏を祀る厨子であり、家族の死者を祭る祭壇でもあります。

内部は仏教各宗派の本山寺院の仏堂を模した豪華な作りになっており、仏像や位牌を納めます。

大きく分類する場合は、金仏壇・唐木仏壇・家具調仏壇に分ける事ができます。

広義には、仏を祀る壇全般を指し、寺院の仏堂において仏像を安置する壇(須弥壇)も含まれますが、現代日本語で「仏壇」と言えば、通常上記のように家庭内に安置するものを指します。

広義の仏壇と特に区別するため、仏壇のことを「御内仏(おないぶつ)」とも言います。

寺院の住職家族用の仏壇を特に「御内仏」と言います。

小型の寺院という考え方であれば本堂があるので必要がないのですが、先祖供養の観点から別途用意されることが多いです。

・仏壇の歴史
鎌倉時代に禅宗と共に位牌が持ち込まれると、次第に浄土真宗以外の各宗派で用いられるようになり、江戸時代には一般化しました。

その位牌を置くために位牌壇を作ったり、浄土真宗を真似て仏壇を使用するようになりました。

その後、浄土真宗の仏壇と区別するために禅宗様が生まれ、そのために他宗では浄土真宗ほど仏壇に対して厳しくはありません。

江戸時代、幕府の宗教政策である寺請制度により、いずれかの寺院を菩提寺と定め、その檀家になることが義務付けられました。

その証として各戸ごとに仏壇を設け、朝・夕礼拝し、葬儀を行い、先祖の命日には僧侶を招き供養するという習慣が確立しました。

社会が安定し、庶民の暮らしが豊かになってきたことも背景に、庶民にまで仏壇は浸透しました。

また日光東照宮などに見るように、元禄期の社寺建築技術の隆盛が各地に影響を与えています。

金仏壇産地の多くは、江戸時代に宮大工が興した土地だと言われています。

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