5月 21st, 2009
金仏壇(きんぶつだん)は仏壇の種類の1つです。
白木に漆を塗り、金箔や金粉を施すことから、金仏壇と呼ばれ、「塗仏壇」と言うこともあります。
いずれも唐木仏壇に対する名称です。
蒔絵、彫刻、錺金具などの日本古来の伝統工芸の技法が集約されており、技巧による豪華さが特徴です。
伝統的な金仏壇の内部は、各宗派の本山寺院の本堂(内陣)を模しています。
そのため、葬儀と同様、宗派により造作が多少異なり、特に浄土真宗では、金仏壇が推奨されています。
金仏壇製造は、木地、塗り、金箔押しの他、各産地で工程が細分化されており、それぞれに専門の職人が存在します。
一枚の板から仏壇が出来るまで約3ヶ月かかります。
高度に専門化された職人の技が継承され続けることにより、金仏壇は工芸品としての付加価値が高く、結果として経済産業省認定の伝統的工芸品に指定される産地を生み出してきました。
なお、素材には、桧・松・欅・杉、部分的に合板・ボードが用いられています。
宗派によって違いがあり、浄土真宗本願寺派では、一重破風屋根(宮殿) 金箔張りの柱(宮殿・外柱) 西本願寺の阿弥陀堂を模したもの、真宗大谷派では、二重瓦屋根(宮殿) 黒漆塗りの柱(宮殿・外柱) 高欄朱塗りで擬宝珠(ぎぼし)金箔張り 黒柱は東本願寺の阿弥陀堂、二重屋根は大師堂を模したもの、日蓮正宗(大石寺)では、寺院の厨子に模した扉が内部に取り付けられ、厨子型の仏壇となっています。
5月 21st, 2009
仏壇や仏具・神棚・墓石などの祭祀財産は、相続税について課税財産とは扱いません。
つまり非課税となります。
これは仏壇は個人のものではなく、葬儀や法要に伴う共有財産と捉えられるからです。
ただし、純金の仏像など純然たる信仰の対象とは考えにくいものは課税財産となります。
5月 21st, 2009
仏壇を購入したら僧侶に開眼(法要)を依頼します。
いわゆる「正念入れ」のことで、仏像や掛軸、位牌に対して行います。
開眼供養によって初めてご本尊や位牌が礼拝の対象になります。
宗派により、入仏式、御移し(おわたまし)、入魂式、お霊入れ、お魂入れなどと言います。
祝い事であり、水引は紅白となります。
表書きは「開眼供養料」、「入仏式 御布施」などと記します。
購入日から余程日があいていなければ、葬儀・法要の際に一緒に依頼することが多いです。
仏壇を処分する際には「正念抜き」をします。
また仏壇の洗濯などの際にも、一旦「正念抜き」をしてから終了後に「正念入れ」をするのが1番です。
日蓮正宗では、新たに本尊が下付された場合に、僧侶の導師により入仏式が行われ、寺院が新たに創設された場合や、本堂安置の本尊を新たに迎えた場合、本堂が建て替えられた場合に、法主を迎えて入仏式(本堂再建で、かつ本尊が下付されない場合は、本尊修復後の開眼供養を兼ねて落成式)が行われます。
引越しや仏壇の購入の場合は遷座式として行われる場合が多いです。
仏壇に対し「正念抜き」「正念入れ」は行いません。
5月 21st, 2009
写真は、各宗派とも教義上、飾る教えはありません。
仏壇のもととなった寺院の本堂は浄土を表したものあり、内陣も故人の写真を飾っておらず、仏壇もそれに倣い飾らないことになっています。
写真は姿を記憶にとどめるための道具であり、それ以上のものではないので、供え物ではないとされています。
ただし、実際は故人の葬式時の小さい写真を入れている家庭がほとんどです。
他宗派の仏像は、別途、厨子などに祀る事になります。
お守りや御札は、身に着けるか、別途祀ります。
5月 21st, 2009
仏壇には扉が付いていて、寺院の山門を見立てたものと言われています。
また寺院の本堂において内陣との境には巻障子があります。
そのため、仏壇の扉の内側も障子が付いています。
仏壇内部は基本的に三段になっており、中の一番高い中央の檀を「須弥壇(しゅみだん)」と呼び、須弥山を象ったものと言われています。
須弥壇の上は「宮殿(くうでん)」と呼ばれ、本尊をまつっています。
各宗派の本山寺院の内陣を模して造られるため、宗派によりつくりが異なります。
その左右には脇侍仏や祖師をまつります。
須弥壇を含めた最上段には「高欄(こうらん)」が付き、その下の段に位牌を置きます。
位牌が複数ある場合は、向かって右・左・右と交互に並べます。
戦後、仏壇の左右両側面の上部に穴が開けられるようになりましたが、これは灯篭の配線用のコードを通すためのものです。
仏壇は、葬儀後に作られる事が良くありました。
5月 21st, 2009
神道では、仏壇にあたる物として、祖霊舎があります。
神棚に神を祀り、祖霊舎には先祖を祀ります。
これは供養壇が神道風に発展したものです。
ただし、江戸時代までの神棚には葬儀後の先祖(33回忌を過ぎた霊の集合体)も同時に奉られていました。
5月 21st, 2009
仏壇(ぶつだん)とは、一般家屋の中に常設された、仏を祀る厨子であり、家族の死者を祭る祭壇でもあります。
内部は仏教各宗派の本山寺院の仏堂を模した豪華な作りになっており、仏像や位牌を納めます。
大きく分類する場合は、金仏壇・唐木仏壇・家具調仏壇に分ける事ができます。
広義には、仏を祀る壇全般を指し、寺院の仏堂において仏像を安置する壇(須弥壇)も含まれますが、現代日本語で「仏壇」と言えば、通常上記のように家庭内に安置するものを指します。
広義の仏壇と特に区別するため、仏壇のことを「御内仏(おないぶつ)」とも言います。
寺院の住職家族用の仏壇を特に「御内仏」と言います。
小型の寺院という考え方であれば本堂があるので必要がないのですが、先祖供養の観点から別途用意されることが多いです。
・仏壇の歴史
鎌倉時代に禅宗と共に位牌が持ち込まれると、次第に浄土真宗以外の各宗派で用いられるようになり、江戸時代には一般化しました。
その位牌を置くために位牌壇を作ったり、浄土真宗を真似て仏壇を使用するようになりました。
その後、浄土真宗の仏壇と区別するために禅宗様が生まれ、そのために他宗では浄土真宗ほど仏壇に対して厳しくはありません。
江戸時代、幕府の宗教政策である寺請制度により、いずれかの寺院を菩提寺と定め、その檀家になることが義務付けられました。
その証として各戸ごとに仏壇を設け、朝・夕礼拝し、葬儀を行い、先祖の命日には僧侶を招き供養するという習慣が確立しました。
社会が安定し、庶民の暮らしが豊かになってきたことも背景に、庶民にまで仏壇は浸透しました。
また日光東照宮などに見るように、元禄期の社寺建築技術の隆盛が各地に影響を与えています。
金仏壇産地の多くは、江戸時代に宮大工が興した土地だと言われています。
5月 20th, 2009
鯨幕(くじらまく:「蘇幕」とも書く。)は、通夜や葬式など弔い事で使用される白黒の2色で構成される幕の事です。
名前は、鯨の体が黒と白の2色であること、あるいは黒い皮を剥いだ際の身が白いことに由来します。
白装束にもあるように、日本では古来より弔事には白が使われていましたが、、江戸に入り「弔事=黒」とする西欧の文化が流入するにつれて用いられるようになったと言われています。
本来は、弔事・慶事に関係なく使用され、皇室では慶事にも使用されるそうです。
5月 20th, 2009
礼拝所及び墳墓に関する罪(れいはいじょおよびふんぼにかんするつみ)は、刑法に規定された犯罪類型の一つです。
「第二十四章 礼拝所及び墳墓に関する罪」に規定があり、公序良俗を保護法益とし、具体的には国民の宗教生活の保護や国民の健全な宗教的敬虔感情の保護が挙げられています。
社会的法益に対する罪に分類されていますが、構成要件によっては信教の自由などの個人的法益や司法捜査の適正など、国家的法益も同時に保護する場合もあります。
この法律に抵触する犯罪を犯した場合、直接的な行為の客体が、財物や業務に該当する行為類型も多いため、例えば遺棄の故意で死体遺棄の結果をもたらした場合、どのような犯罪が成立するかが問題になり(抽象的事実の錯誤)、説教等妨害罪と業務妨害罪とが併合罪になることもあります。
礼拝所不敬罪(第188条第1項)、説教等妨害罪(第188条第2項)
神祠、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者は、6ヶ月以下の懲役若しくは禁錮又は10万円以下の罰金に処せられます。
また、説教、礼拝又は葬式を妨害した者は、1年以下の懲役若しくは禁錮又は10万円以下の罰金に処せられます。
墳墓発掘罪(第189条)
墳墓を発掘した者は、2年以下の懲役に処せられます。
死体等損壊罪、死体等遺棄罪、死体等領得罪(第190条)
死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処せられます。
墳墓発掘死体損壊等罪(第191条)
第189条の罪を犯して、死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3ヶ月以上5年以下の懲役に処せられます。
変死者密葬罪(第192条)
検視を経ないで変死者を葬った(密葬)者は、10万円以下の罰金又は科料に処せられます。
5月 19th, 2009
枕経(まくらきょう、まくらぎょう)とは、葬儀の一環として死後すぐに行われる儀式の1つで、死者に初めて経を聞かせるという意味です。
宗派によっては枕経を行わない場合もあります。
最近は病院で死亡するケースが多いので、病院で死亡した場合は遺体を自宅または葬祭場へ搬送した後で行うことが多いです。
仏間や座敷に敷いた布団の上に遺体を安置し、枕元あるいは布団の脇に白布を掛けた机を置き、簡単な仏具(三具足、鈴)を整えます。
・各宗派による違い
真言宗
故人の前に枕飾(まくらかざり)を設けます。
僧侶が故人に末期の水を行い、印を結び、読経します。
また、枕元に瑟瑟座(しつしつざ)に坐する(坐像)の不動明王の絵像(掛け軸)を掛けるが慣わしとなっています。
不動明王の絵像を用いることは、僧俗共通です。
ただし、実際は葬儀社が枕飾の道具などを持ち込んだり、設置するのがほとんどなので、故人が一般信徒の場合は「南無大師遍照金剛」(御宝号)の掛け軸が掛けられることが多いです。
このような事が起こる原因は、葬儀社側に枕飾に用いる掛け軸についての知識が乏しいためです。
故人が僧侶の場合は、寺側で枕飾の掛け軸を用意することが多いので、おのずと不動明王の絵像(掛け軸)であることが多いです。
日蓮正宗
日蓮正宗の場合、さらに枕元に導師本尊(故人の即身成仏のための本尊、通夜・葬儀では祭壇奥に掲げる)を掲げ、僧侶(原則として所属寺院の住職)の導師によって行われ、読経の途中で焼香をします。