卒塔婆(そとば)とは、サンスクリット語の「ストゥーパ(stupa)」からの音写した単語で、インド発祥の塔の事を言います。
インド、パキスタン、ネパールなどの南アジア、東南アジアで普及しています。
インドに現存する卒塔婆としては、3世紀にアショーカ王によって建立されたサンチの塔が有名です。
起源
インドの卒塔婆は、もともと仏教の開祖である釈迦が荼毘に付された際、残った仏舎利の塚の事を指していました。
最初は釈迦を祀って、釈迦の誕生した涅槃の地に塔を建てています。
その後、仏教が各地へ広まると、仏教の盛んな地域にも卒塔婆が建てられ仏舎利を祀るようになりました。
その後、卒塔婆は高僧が円寂した後、その遺骨を納める建物に変化したようです。
中国への伝来
漢の時代に中国へ伝わったとき、中国本土の建築様式と結合し中国の仏塔となりました。
中国の仏塔の頂にある相輪は卒塔婆をかたどったものです。
元朝になると、仏教が再び盛んになり、卒塔婆は再び中国に広まっていきました。
この塔は覆鉢式塔(仏舎利塔)と呼ばれています。
日本への伝来
卒塔婆は略して「塔婆(とうば)」ともいい、日本では仏塔のことを言います。
現在では、葬式後の追善供養のために経文などを書き、墓の脇に立てる塔の形をした木片のことを指すことが多いです。
仏塔を簡略化し、五輪塔と同じく五大を表したものです。
転じて、路線番号や道路の通称名を表す案内標識のことを指すこともあるそうです。